南海トラフ地震に備えるブログ

南海トラフ巨大地震の予兆や被害規模、シミュレーションなど地震に備えるために必要な情報を書いて行きます。

南海トラフ巨大地震で日本は最貧国に?どうなる?

南海トラフ巨大地震が起こった場合、

日本全体に甚大な被害を及ぼすことは誰もが理解していますし、

もういつ起こってもおかしくない状態であることを

連日、テレビで聞いています。

 

直下ではないですが当然、東京も大きな被害を受けてしまいますし、

高知県から和歌山、静岡にかけた太平洋側の広い範囲で

連鎖的に地震がおこっていくわけですから。

 

そんなことで、最近、南海トラフ巨大地震が起こった場合、

日本への被害が大きすぎて、世界の最貧国まで

落ちてしまい、日本は終了なんてことも言われていたりします。

実際どうなってしまうのでしょうか。

 

南海トラフ地震で日本が最貧国になった場合、どうなるのでしょうか。

解説していきます。

 

 

最悪を想定した場合の被害額は、年間の国の収入額の20倍!!

 

現在の日本の年間収入から見た被害額は20倍です。

どういうことか見ていきますと、

2018年6月に土木学会の発表によりますと、

南海トラフ地震による被害総額は1240兆円であると発表しました。

 

この1240兆円のなかには

・東海、近畿、四国にかけた経済活動が2年間にわたり40%減退すること

津波地震による道路、建物などの公共インフラの破損

・静岡、和歌山、高知などのGDPの損失

が含まれており、その瞬間の被害だけでなく長期的な被害額を

算出したものになっています。

 

日本の国家予算は年間100兆円ほどですが、

実際はこの中の40兆円は借金です。

実質、60兆円の予算しかないのが現実なのです。

 

ですので20倍ということになります。

 

 

1240兆円の損害で日本は終了するのか。

 

「日本は最貧国になりかねない」

 

これは、先ほど紹介した土木学会の会長の大石久和氏の言葉です。

多くの人はこれだけ大きな被害がでることを想定していないから

より大きな被害になってしまうのではないでしょうか。

 

1000兆円というのは、現在の日本の借金といわれている額です。

この件も賛否ありますが、とりあえず。

 

1975年あたりから少しずつ借金が増え続けています。

40年以上かけて積み上げてきた金額です。

 

これに相当する額が、一瞬にして被害額としてのしかかってくるわけです。

 

ちなみに東日本大震災の被害額は、内閣府の統計データによると

16兆9000億円といわれています。

 

東日本大震災のおよそ17倍の被害額となります。

これはとてつもない数字であることがわかります。

 

2011年3月に起こった東日本大震災も未だ完全に復興を遂げたわけでは

ありません。

 

このときのよう原発津波に襲われた場合、被害はもっと大きくなりますし、

2次、3次災害が起こることも想定しておかなければなりません。

 

被害の想定はかなり大きく見積もっていると思いますが、

最悪の想定では日本が最貧国になるということも

あながち冗談では済まされないように思います。

 

地震に対する備えと知識はできるだけ多くの情報を得ておいたほうが

いいでしょう。

 

 

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