南海トラフ地震に備えるブログ

南海トラフ巨大地震の予兆や被害規模、シミュレーションなど地震に備えるために必要な情報を書いて行きます。

南海トラフ地震における名古屋市の被害想定は??(動画あり)

 

この記事では南海トラフ地震が起こった場合に

名古屋市にどのくらいの被害があるのか

解説していきたいと思います。

 

南海トラフ地震に関しては、さまざまな自治体が独自で

動画を作成したり、市区町村のホームページで公開されたりしています。

 

名古屋市については、市独自で被害想定をシミュレーションにより

動画で公開しています。

・過去の地震を考慮した最大クラスの地震

・あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震による被害想定です。

 

この動画を確認してみてください。

とてもよくできた動画です。

 

www.youtube.com

 

※ 平成25年度に名古屋市が公表した「南海トラフ巨大地震の被害想定」をもとに、

  消防局制作が制作した映像

 

 

動画でも紹介されていますが、主な被害想定の内容は次の通りです。

 

(1)震度

名古屋市全体では震度6弱の地域が多く、名古屋市西部は震度7

可能性もあります。

 

(2)津波

 津波は最高3.6メートルの津波水位が予想されています。

 津波の到達時間は、100分ほど、金城ふ頭が最も早く96分と想定されています。

 東日本大震災と違うところは白波を伴わずじわじわと接近してくる

 ところです。そのため、気づきにくい津波と想定されています。

 海に近いところは津波浸水の可能性があり、堤防は液状化により、

 崩れてしまう可能性があり、予想よりも早く浸水する可能性があります。

 津波は長いところでは、1ヶ月程度水が引かないところもでてきます。

 

 1959年の伊勢湾台風では、堤防が決壊し多くの被害出ており、

 これも参考になるかと思います。

 

 

(3)建物被害

 おそ66000棟の倒壊、特に名古屋市の中でも木造住宅が密集し、

 道路の狭い地域では21000棟の火災が発生することが想定されています。

 

 

(4)被害人数

 名古屋市が想定している「あらゆる可能性を考慮した最大クラス」の

 地震による想定は次の通りです。

  死者数 約6700人(津波2400人、津波の逃げ遅れ1900人)

  重傷者 約3000人

  軽傷者 約12000人

  ※冬の深夜に地震が起こったことを想定

 さらに30万人以上の避難者が想定されています。

 

(5)避難者 

 名古屋市だけで避難者数は30万人以上、外出中の帰宅困難者も10万人に及びます。

 電気、水道、ガスのライフラインも止まり、復旧には約1週間から4週間は

 かかることが見込まれています。

 浸水した地域はさらに多くの時間がかかるといわれています。

 

 

徹底した防災、減災対策が必要になります。

取り急ぎは次の対策が考えられます。

 

・自分の住んでいる地域の土地の成り立ちを知る。

・家具類の固定(すぐに始められますので対策しましょう)

津波からの早期避難ができる経路の確認をしておく。

・災害時の家族間での連絡先のやりとりの方法をきめておく。

・家庭での備蓄をもっておくため、日持ちする食品を多めに買っておく。

・災害情報の入手方法を確認しておく。

 

詳しい対策方法は別の記事で紹介したいと思います。

 

 

このブログのトップは以下のリンクからアクセスできます。

nankaitorafu-jishin.hatenablog.com